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CAD/CAMの基礎

【初心者向け】CAMとは?どういったものなのかを簡単にわかりやすく解説 !

自動車や家電など、私達の身のまわりにある工業製品の製造や部品加工には、「NC工作機械」と呼ばれる機械が使用されています。NC工作機械はコンピュータで自動制御されており、NCプログラムに従って精密に加工を行います。
そして、このNC工作機械を動かすためのNCプログラムを簡単に作成できるソフトウェアが「CAM」です。

今回は、「CAM」とはどういったものなのかを初心者の方でもイメージしていただけるよう、わかりやすく解説します。

NAZCA5CAMMillの画面

「CAM」とは?

「CAM(Computer Aided Manufacturing)通称:キャム」とは、直訳するとコンピュータ支援製造の略語で、NC工作機械を動かす際に必要なNCプログラムをパソコンで作成するためのソフトウェアを指します。

 
NC工作機械を動かすためには、工具の位置情報や加工する速度など細かく設定したNCプログラムが必要です。単純な形状の場合、機械のオペレーションパネルから直接手入力でNCプログラムを作成することもできます。
しかし、形状が複雑になるとNCプログラム自体が複雑になり量も増えるため、パソコンを使って簡単かつ正確にNCプログラムを作成できるCAMは多くの加工現場に導入されています。

 

CAMでどのようにNCプログラムを作るのか?

CAMでNCプログラムを作成するには、まず元となる図面データが必要です。
その図面データは、設計図面を作成するソフトウェアである「CAD(Computer Aided Design)通称:キャド」で作られます。 CAMでNCプログラムを作るためには、CADで作られた図面データを使用するため、CADはCAMにとって欠かせないソフトウェアといえます。
 

  CAD CAM
用途の違い 制作・加工したい製品の図面データの作成 NC工作機械などの加工用に必要なNCプログラムの作成
相互関係 加工の基礎となる製品形状データを出力し、CAMに活用可能 CADデータを基に加工に必要なNCプログラムを作成可能
 
 
次に、CAMでNCプログラムを作成する手順を簡単に説明します。
 

手順➀ | 加工手順の作成

CADで作成した図面データをCAMで読み込み、NC工作機械でどのように加工をしていくのか、加工手順や使用する工具の情報をCAMで設定します。
CADで作成した図面をCAMで読込、加工条件を設定する
 

手順➁ | 加工手順の確認

手順①で設定した加工手順に問題がないか、CAMのシミュレーション機能を使って確認します。
工具の干渉、加工経路、使用する工具の順番に誤りがないかをチェックし、誤りがあればすぐに修正できます。
加工手順に問題がないか、CAMのシミュレーション機能を使って確認
 

手順➂ | NCプログラム出力

手順②で加工経路や工具情報等に問題がないことを確認したら、NC工作機械を動かすためのデータ形式に変換してNCプログラムを出力します。
このNCプログラムは、「NCデータ」とも呼ばれ、アルファベットと数字の文字列で構成されています。
NCプログラムを出力しNC工作機械で加工する
 
NCプログラムの詳細については別の記事でも詳しくご紹介してますので、こちらもぜひご覧ください。
 

まとめ

CAMについて、イメージを持っていただけましたでしょうか?
ゴードーソリューションでは、CAD/CAMや製造現場の作業効率化を支援するさまざまなシステムを提供しています。
当社製品は「ナスカ」の愛称で親しまれ、多くのお客様にご利用いただいており、シリーズ累計導入実績は21,000事業所を突破しました。(2023年3月時点) 全国の製造現場をはじめ、工業高校、技術専門学校、専修大学に採用されており、卒業生の方々は即戦力として活躍されています。

創業40年以上の経験と専門知識を活かし、検討段階から導入まで一貫してお客様を全力でサポートいたします。
CAD/CAM導入についてご不明な点やご不安がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
 

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