Nazca Neo Verio 開発者インタビュー

プロダクト開発グループ 落合 乙之

【プロフィール】2015年入社。静岡大学工学部を卒業後、同大学大学院にて修士課程を修了。ゴードーソリューションに入社し、ソフトウェアのプログラミングに携わる。2018年よりスマートフォン(タブレット)向けNCデータ管理ソフトの開発に従事する。その後、より進化したNC加工シミュレーター「Nazca Neo Verio(ナスカ ネオ ベリオ)」のプロジェクト運営から製品リリースまでを担当し、現在に至る。


この度当社は、次世代シミュレーションソフト「Nazca Neo Verio」をリリースいたしました。プロジェクトの運営を担当した開発者にリリースに至るエピソードを聞きました。

― インタビューを受けたのは、プロダクト開発グループの落合。2019年4月で6年目を迎えた新卒入社の社員です。
入社の経緯と仕事内容を聞きました。

大学では機械工学を学んでいたので、工作機械への動作を指示するNCデータを扱う点では、自分の知識が活かせると思いました。一方で、プログラミングには以前から興味がありました。ゴードーソリューションは、その両方にチャレンジできる環境だと思って入社を決めました。

入社してしばらくは、プログラミングに携っていましたが、最近は、プロジェクト全体を動かす仕事にシフトしています。2018年にリリースした「Nazca Neo Mill LT(ナスカ ネオ ミル エルティー)」という製品では、工作機械メーカー様にヒアリングしながら設計をさせていただきました。そうした流れに乗って、開発途中だった「Nazca Neo Verio」のプロジェクトを引き継ぎ、製品開発からリリースまでを担当してきました。

 

― 「Nazca Neo Verio」は、どのような製品でしょうか?

2019年3月28日にリリースした、ミーリング、旋盤、ワイヤー加工に対応したAll in Oneのシミュレーションソフトです。これまで当社の提供する加工シミュレーションソフトは、加工法別に3タイプに分かれていました。ミーリング、旋盤、ワイヤーの全3タイプのシミュレーションを、「Nazca Neo Verio」では1本にしました。

工作機械に送られるNCプログラムの動作を、動画で加工前にシミュレーションできます。工具の旋回や動き、ワークの形状もパソコンの画面上で確認できます。座標値で指定した箇所の局所的な軌跡も表示できるので、NCプログラム上の間違いを詳細まで見極めることが可能です。エラーがあれば、原因となっているコードをNCプログラム上にピンポイントで指摘します。NCプログラムの編集も、シミュレーション動画と同一の画面上でできる仕上がりにしました。

― 「Nazca Neo Verio」を導入することで、どのようなメリットがあるのですか?

ドライランという実際に工作機械を動かして行う加工テストの手間がなくなるのは大きなメリットです。そのうえで「Nazca Neo Verio」には、NCプログラムの文法上の不正な入力を検出してフィードバックする機能を付けました。たとえば、座標値を書くべきところに小数点が入っているといったエラーの理由が分かります。 画面を見ながらNCプログラムを修正し、ワークの再確認ができるので便利です。「Nazca Neo Verio」は、加工の検証をより安全・安心にして、トラブルを未然に防ぐことを目指しています。

 

― 「Nazca Neo Verio」の開発で、もっとも気を遣ったところやお客様に着目していただききたい点はどこでしょうか?

ユーザーインターフェースを追求し、操作性を高めた点です。私たちのお客様にとって使いやすいソフトを実現するために、お客様の立場になって、仕様やロジックの修正・変更を行ってきました。じつは、「Nazca Neo Verio」の開発プロジェクトは、社内の先輩が作ったプロトタイプを引き継いだものでした。現場での操作性を考えると、さらに使い勝手の良い仕様に改善することが必要だったのです。そこで、私はまず「お客様にとって使いやすいのはどのようなものか」を検証することから始めました。どのような機能を付けて何を修正するべきかといった、使いやすさから逆算したプランを立てました。

たとえば、シミュレーションを再生しながら、同一画面上でNCプログラムの編集ができるような仕組みは何か。シミュレーション動画を最初から最後までスムーズに再生できるようにするには、何を調整すれば良いかなどです。

いざプロジェクトを進めていくと、思った以上にいろいろな課題が出ました。たとえば、NCプログラムの編集機能と、動画の再生をストップしたり巻き戻したりする機能をどう両立させるかなど。パフォーマンスの向上のために、フレームワークを変更した部分も多くありました。そういった課題をひとつずつ検証し、他部門と連携しながらブラッシュアップを重ねていきました。やっとお客様に「Nazca Neo Verio」を提供できるようになり嬉しく思います。

「Nazca Neo Verio」では、分かりやすい操作メニューやエラー表示、スムーズな動画の再生も実現しています。加工面の不具合を解析してNCプログラムの原因を特定する「パススコープ(※)」の機能も取り込む予定です。
(※)パススコープは当社の製品です。

― 「Nazca Neo Verio」は、今後どのように発展していきますか?

「Nazca Neo Verio」にはたくさんのポテンシャルが眠っていると思います。なぜなら、工作機械や加工の工程はお客様によってさまざまだからです。より高度な解析が必要な場合もあるかもしれません。将来的には、高能率加工にも対応していけたらと思います。アニメーションで見られたり、動画の再生スピードをもっと高めたりといった、見やすさに関するご要望もあるかもしれません。実際に使っていただいたお客様の声を反映して、より良いソフトに進化させていけたらと思っています。

「Nazca Neo Verio」をまずお試しいただけるよう、無料のトライアルソフトもご用意しています。お気軽にお問合せをいただけたらと思います。

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