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第3回 「アジアの中での日本のものづくりを考える」

日本のものづくりを復活するために税関障壁をなくすべきです
A : 今アジアの国々の名前が多く出ましたが、将来を見通すとなると「日本ならでは」「日本でなければできない」ことしか残らない方向に進んでいると思います。
過去にアメリカと日本の自動車生産競争の中で今の日本の自動車産業や金型製造業の形ができてきました。これは日本が努力した結果です。今度は中国などのアジア諸国がすごい努力をしています。それは認めるしかない。では日本はどこへ向かって努力すればいいのか、方向性みたいなものはありますか?
I : 金型という所で見れば模索中で、見えていません。金型がアジア諸国へ加速して流れてしまったひとつの原因は3次元CAD/CAMで、形が見えるので図面が読めない人でも金型製作ができるようになったからです。CAD/CAMで扱えるようなもので、普通にボールエンドミルでガーっと削って仕上げられてしまうものは、設備さえあればおおむねできてしまう世界になりました。日本じゃないとできないものって何があるんだろう?と自分でも考えています。コネクタのようにひとつの金型を作るのに何百もの部品を組み合わせて精度を出していくようなものは、ただ設備を入れればできるようなものではありません。だがそれは中国ではできないのかと言われればすでに作っている所もありますし・・・何が日本に残るのか私も知りたいです。
A : 10年前は日本でしかできない金型が多かった。しかし、今は技術格差がかなり縮小しています。金型が必要な製品の市場も中国が一番大きく、次はインドという風に変わってきています。地理的に見ても、自動車や電気製品の主要な消費地も大きく変わって、製造に不可欠の金型の開発技術力も均一化してきています。どうすれば日本の金型業界は復活に向かって動き出せるのでしょうか?
I : 私個人の考えですが、今日本の金型メーカーは円高で厳しいですが、メンテナンス回数が少なく、金型の寿命が長いというトータルコストの観点から見れば、まだまだ競争力があります。そこで日本の金型を輸出しようとか、中国や韓国の安い材料を仕入れてトータルコストを下げようと思った時、問題になるのが税関(関税や諸手続)です。FTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)などを作って本当の意味での障壁を取り除いた競争をさせてもらえれば、日本のものづくりはアジア諸国と競争できると思います。今は農業を守るがゆえに中小企業が簡単に売りにいけるような感じではありません。金型業界が声を上げて、国に関税障壁を取り除く努力をお願いしたいです。この先国内だけで食べていくのは無理です。ワールドワイドで勝負できるようなネタや技術を持っていても、海外へ行くためには、税関手続きや業務以外のハードルが多くあり、そこであきらめてしまう中小企業も多いと思います。
A : そうですね。ASEAN諸国は非関税で、関税を設けているのは日本や中国です。経済をリードしている国が自国の農業など他の産業を保護するために障壁を設けているのが現状です。これはもう2、3年のうちに撤廃せざるを得ません。そうでないとアジア全体がヨーロッパやアメリカに負けてしまいます。オーストラリアを含めた環太平洋地域でどういったものづくりができるのかを考えて、グローバルなビジョンを持ってリードしてくれる政治家がいれば日本のものづくりはまだまだ生き返る可能性がありますね。
I : その通りです。トータルコストやいろいろな側面から見たら日本のものづくりはまだまだ競争力があります。それを支援する体制が必要です。
中小企業が情報発信しやすいサイトがあれば声を上げやすくなります
A :
対談の様子
対談の様子
日本の中小企業は本当にがんばってきました。大手企業、部品メーカーが割に合わない仕事を回してきても、どんどんこなしてやってきました。日本の製造業は大きなロットのものから小さなロットまで幅広く対応できていたから強かった。数の上では中小企業がとても多いです。1社1社が海外に向かって声を上げるのは難しいですが、中小企業がまとまって声を上げるようなサイトがあればそこに向かって、情報は集まってくるのではないかと思います。NCネットワークさんのような製造業向けのサイトの現状はどうでしょうか?
I : そのようなサイトは運営するのが難しいと思います。どういう特色を持ったサイトにするのかコンセプトがはっきりしていないといけません。私もいろいろ見ましたが、そこに参加した人たちが幸せになることが重要です。NCネットワークさんではPRが上手な企業はうまく活用できていると思います。しかし、ただ登録しているだけの企業も多いです。登録するだけでは駄目で、このようなサイトをうまく使えるように、ネット事業者からも、啓蒙や教育が必要だと思います。
A : 実は、まだまだパソコンを使わずに手書きの図面で仕事をしている方もいらっしゃいます。ですが、これからはインターネットを使ってこのようなサイトからの情報を手に入れたり、自分たちの持つ力を世界へ発信したりしていかないと、日本国内だけでやっていても仕事は来ない時代になってしまった。
I : 今までご近所から仕事をいただいていたような企業が単独でネットで発信しても厳しいと思います。大きなネットワークの中で地域ごとや業種などの小さなチームを作って、そのチームとしてネットで発信する方が有効だと思います。そのチームを作るための場を貴社が提供してあげたらどうでしょうか?企業が単独で登録するよりも、例えばSNSようなサイトの進歩版で小さなチームを作るためのお手伝いをするようなサイトです。そのチームごとに登録してもらえば、特色のあるチームができ「こういうことができます」と発信できます。今このようなサイトはないので、面白いかなと思います。
A : 当社のHPもお客様のアクセスが多い方なので、お客様の参加できるサイトを考えてみたいと思います。
I : そうですね。ネットワーク+Face to Faceで。インターネットできっかけを作ってエリアごとや業種ごとに集合できればいいと思います。そのような場を貴社作ってほしいですね。
3次元データと図面と加工指示書、職人の力を融合したソフトが欲しいですね
A : 昨今、3次元データが加工現場までかなり流通するようになってきました。加工の入り口まで3次元データは来ています。ですが、例えば金型メーカーの外注さんまで3次元データはあまり流れていません。そこまで3次元データが流れれば、もう少しで3次元データの流通は完成します。
I : そうですね。
A : でも日本はまだそこまではできていません。このままいくと韓国や中国は2次元よりも先に3次元CAD/CAMが導入されているので、3次元データがなかったら商売に入れないという枠組みの中でどんどん進んでいます。
3次元データの「見えるという価値」はすごいことです。結局、成功してきた大手メーカーは、3次元データと図面と加工指示書でモノを作ってきました。そして最後は職人の手力や五感に頼ってきました。これが日本の強さでした。デジタルとアナログ(人間の技能や技術)との合体をその領域まで持っていくことが、CAD/CAMメーカーに求められていることだと思います。
I : そこへCAD/CAMメーカーがアプローチするとなると、開発費はかかるしコストが合いません。でもそういった所を貴社のような価格帯でやってもらえると助かります。外注さんにも十分使えるものを作って欲しいです。金型だけでも3次元データ作成と図面作成時間は1対1なので、工数が2倍かかります。図面作成時間が外注ネットワークなどを使って削減できればすごく楽になります。外注さんもお客さんが楽になれば仕事が来ます。そうすれば両方が幸せになる、Win-Winの関係ができていくと思います。
A : 今後は3次元データと2次元図面、2次元加工のいい按配、いい関係のプロセスを作っていくのが当社の役目になっていくと思います。 岩壁様は、海外での生産や金型の3次元CAD/CAMメーカーではトップです。そこで考えられていることと、当社がやっていることが近いので、ものすごく安心しました。これからはアジアのものづくりの中での日本の製造業を考えてやっていきたいです。

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