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第3回 「アジアの中での日本のものづくりを考える」

最初から無理してハイエンドを購入する必要はありません
A : 当社でこれから新規にCAD/CAMをご購入される方というのは40〜50代の方で、中には50歳代以上のお客様もいらっしゃいますし、後継者のために購入される方もいます。これからCAD/CAMを新規購入される方へのアドバイスはありますか?
I : 業種によって変わると思います。金型だと3次元は必要不可欠です。部品加工では設計というよりも形を確認することが多いので、設計機能を持った3次元CADを持つ必要があるかと言うと、一概には言えません。どんな加工しているか、どんな業態なのかによってだいぶ変わると思います。例えば部品加工であれば、3次元CADは必要なくて、ビューワーと2次元CAD/CAMがあれば大丈夫です。3次元データが流れてくるのであれば、それを運用するためのツールが必要になります。最初から無理してハイエンドを購入する必要ありません。3次元は加工によっては本当に面倒で、操作教育・習得にも時間がかかります。
A : 当社のお客様は中小製造業が多いです。加工機は複数台持っていて最新加工機1台は3次元CAD/CAMとセットで専任者が運用、2台目・3台目用のCAD/CAMに当社製品を購入いただくことが多く、「現場で使える、誰でも使える、操作が簡単なCAD/CAMを」と要求されることが多いです。「現場で使える、誰でも使える、操作が簡単な3次元CAD/CAM」は出てくるのでしょうか?
I : 昔から言われている話ですが、機能と操作性はトレードオフの関係にあって、どうしてもあれもこれもやりたいとなると、操作が複雑にならざるを得ません。じゃあ操作を簡単にしたいとなると、なるべく機能を省いてシンプルな操作性にするしかありません。CAD/CAMメーカーはいろいろな所に販売するために、機能をてんこ盛りにする傾向があるので、操作性が落ちてしまいます。入門者モードとプロフェッショナルモードで画面が切り替わるCAD/CAMがあればいいと思っていますが、なかなか実現しません。開発が大変なのだろうと思います。SolidWorksも発売された頃は操作性もシンプルで簡単でしたが、今では敷居も高くなり、それなりの習熟を必要とするようになりました。使う側も始めは操作が簡単なものをと言うけど、使い慣れてくるとあれもやりたいこれもやりたいとなってくるので、難しい話です。
A : 2次元CAD/CAMでもそこはトレードオフの関係ですが、当社のお客様はどちらかと言うと操作性を求めている方が多いと思います。
2次元の荒加工に、3次元データを利用できたらいいですね
A : ところで、貴社のような3次元CAD/CAMを十分使いこなしているユーザーは、当社のような2次元CAD/CAMメーカーに何を求めますか?
I : 私たちは金型なので、3次元ベースで考えてしまいますが、貴社のパスはいいなと思ったり、面白いなと思ったりすることもあります。私の個人的な要望を言えば3次元のデータ上で貴社のパスを走らせるようなソフトがあればと思います。その点で、ナスカ・プロ3Dコネクトは橋渡しとしてはいいアプローチだと思います。
将来的には3Dモデルに対して3Dコネクトの操作をしたいです。
A : 当社で販売している3Dコネクトは、IGESの3次元データを読む込むことはできますが、3次元のパスは出力できません。ですが、その上で2次元の荒加工パスを出した後、加工後の形状も3次元CAMにデータを渡せたらすごく便利ですよね。
I : そう思います。仕上げに関しては2次元のデータでこのラインにパスを走らせたいなど、人が介在したいですが、荒加工は高さ方向に干渉が出ますから、3次元でやりたいというニーズはあります。荒加工だけでも3次元のデータが使えたらいいと思います。所詮荒加工ですが、2次元だけでやろうとすると大変です。
A : 荒加工を2次元図面だけでやろうとした時に大変な理由は、Zが見えないということですね。3次元データを表示して、荒取り専用加工パスが定義できて、シミュレーションで3次元上での干渉が確認できれば、荒取り加工は2次元のパスで済んでしまいますね。
アジアのものづくりの品質は確実にアップしてきています
A : 岩壁様は3次元CAD/CAMを使われてきてフィリピンに工場も持たれています。海外に工場を展開されていますが、海外の金型メーカーの実力と日本の金型メーカーの実力は均衡してきているのでしょうか?
I :
対談の様子
対談の様子
一概には言えませんが、ヨーロッパとアジアでもかなり違います。最近話題の中国ですと、金型メーカーのレベルの差は激しいです。これまでは、品質の良いものができるメーカーは、一万社のうち数社くらいしかありませんでした。しかしここ3、4年で相当レベルアップしてきたと思います。
韓国は、サムスン、LG、ヒュンダイなどの影響があって金型のレベルが上がってきています。納期も日本より早いくらいで品質も高く、日本に近づいてきています。
台湾は、韓国もそうですが、1社でドカンとやるのではなく外注のネットワークが発達していて、日本より分業化が徹底されています。
A : それは人的な技術向上や設備投資の力ですか?それとも3次元CAD/CAMをうまく利用しているからですか?
I : 台湾はまだ3次元データは少なく、私が見た限りでは図面が多いです。 放電専門の外注、設計専門、ワイヤーカット専門、マシニング専門など日本以上の分業化が進んでいますから、それぞれの工程で利益を出さないといけません。トータルコストを下げるという意味では、これからはなかなか難しいと思います。でも今は為替の問題などで勝負できていると思います。
中国は多様性があります。資本がある企業が大量に機械やCAD/CAMを導入して、日本では考えられないような規模で立ち上げている所もあります。数人くらいで、これは金型メーカー?と言えるような所も多いです。中国の金型メーカーはピンきりです。大量にマシニングセンタや放電加工機などを導入してきた所は力をつけてきています。そういった所は日本の脅威になると思います。
その他の国ではベトナム、インドネシア、タイ、マレーシアなどが第2集団くらいです。これらの国は少し遅れています。

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